ソースが主役のチキンドリア
ソースは料理の指揮者
ソースはよく脇役になります。ハンバーグも、パスタも、チーズケーキもそうです。でもたまに、チキン南蛮のタルタルソースのように、「このソースが食べたくてつい頼んじゃう」という料理もあります。チキンドリアで目指したのはそんな、ソースが主役になる料理。だってソースは、料理全体の味を左右する、指揮者のような存在だから。そうしてチキンドリアのソースと向き合う日々が始まりました。
手間は削って味わいは削らない
スマートなオペレーションで、味わいも担保すること。それがゆずれないジョイフルのこだわりでした。一般的なドリアにはホワイトソースが使われます。でもそれだけだとどこかで食べたことのある味で、ジョイフルの味ではありませんでした。一番の難題は、オペレーションを意識しすぎるあまり、味わいの部分が弱くなること。毎日毎日いろんなソースを試す中でたどり着いたのが、ホワイトソースとガーリックトマトソースの2種類の組み合わせでした。ホワイトソースのやさしい味に、トマトの酸味とガーリックの力強さが良いアクセントになったのです。
名に恥じぬチキン
主役となるソースが決まったものの、もう一つ大きな課題が残っていました。それは、"チキン"の立ち位置。味は?サイズは?胸肉?もも肉?ソースを引き立てるには、どんなチキンがベストなのか。ある日ふとよぎった考えがあります。「ソースが主役なら、チキンは存在感がなくてもいいんじゃないか。」でも違いました。これは"チキン"ドリアだから。メニューブックを開いたほとんどのお客様が、ソースにこだわっていることは知りません。チキンが食べたくて注文する方もいるからこそ、名前に恥じないチキンでなければならない。試行錯誤の末行き着いたのが、大ぶりにカットした鶏もも肉。うま味が濃厚で肉汁たっぷり、皮はパリッと、肉はやわらかく仕上がりました。
やっと出会えた絶妙バランス
2つのソース、そしてチキンの立ち位置。ソースの配分やチキンの味やサイズのすべてを少しずつ変えて、何通りもの試食を重ねる日々が続きました。さらに、おいしさを追求するために、チキンは自社工場で丁寧にタンブリングし、味付けを施したものを店舗で焼き上げています。ライス、ホワイトソース、チキン、ガーリックソース、ミックスチーズの絶妙なバランスを設計し、仕込みから仕上げまで一貫してこだわり抜きました。こうして完成したチキンドリアは、ソースとチキンのバランスが最高の一皿になりました。
"安くて美味しい"の裏側
ジョイフルが自信を持って提供するチキンドリアは、すべて自社工場で製造しています。ただコストを抑えるためではなく、オリジナルのレシピで、変わらない美味しさを守るために。たまに「この味で592円?」と驚かれることもありますが、何度も工程を見直したから実現した価格です。ホワイトソースのとろみ、トマトソースの酸味、チキンのジューシーさ。すべては、お客様の「美味しい」の一言のために。その裏側には、たくさんの手間と、少しの誇りがあります。